なつめくんの束縛
なつめくんのやきもち






あれから一週間。





変わらず私は棗君と話すことはなく毎日を過ごしてる。





ただ1つ変わった事があれからというものの私は武藤君と少し仲良くなった気がする。






そんないつも一緒にいるような友達じゃないけど…





お昼とか移動教室の時は一緒に行動してくれる。






それだけで少し気持ちが楽になる。





棗君に対する気持ちは変わらないけど……





「佐倉田さん!」





トントンと肩を叩かれて名前を呼ばれる。





そこには武藤君の姿。





どうしたんだろう……?



「ごめん今日お昼一緒に食べられなくなっちゃったんだけど大丈夫かな?」





そう言って両手を合わせる武藤君。




「謝らなくていいよ!

逆にいつも私と食べてくれてるしたまには自分のこと優先してね」




いつもいつも武藤君は優しすぎるんだ。




「ありがとう、また食べようね。」





そう言うと武藤君は教室から出て行った。







とはいったものの久しぶりに一人ぼっちだ。





…教室にはほとんどだれもいないし……






私もどっかでお弁当食べようかな…。





私はお弁当箱を持って教室を後にした。











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