あふれる、想い

「…どう…して?」


「いつ帰って来るかわからないのに
ただ待ってないといけないの?
辛いなら…身近な人に頼ればいいじゃない
わかってるんでしょ?
上條だって…それを望んでる事…」


「でも、私は蓮が好きなんだよ?」


「愛結は真っ直ぐだから…
…悩みすぎなんだよ
別にただ待ってなくても良いじゃん
心が揺れ動いたって
色々遊んだって…
別に結婚してる訳でも
将来の約束した訳でもないでしょ?」


蓮は…待っててって言ったけど
戻った後の話はしなかった

別れようって言われてないし
またなって言われたから
当然のように未来に続いてると思ってた

菜々は窓の外を眺めながら
静かに呟いた


「愛結を見てると岡野君に
自分を縛り付けてるように見えるよ」


「そんなつもりじゃ…」


「愛結が岡野君の事好きなのわかるよ
でも…別に岡野君だけを
想い続けなくていいと思う」


何も言えない


「ごめんね
さっき上條の相談にも乗ったんだ
上條も愛結から岡野君の気持ちがなくならないの
ちゃんとわかってるよ
少しは考えたらどうかな?」


「上條の事…傷つけてるよね」


「恋愛って傷つかない事ないと思う
でも、愛結は上條の気持ちから
目を背けてるだけ
真剣に向き合ってみなよ」


「…考えてみる」


「もしさ、上條が嫌なら
今度こそ合コンしよ」


「へっ?」


「今度さ~社会人と合コンすんだよ
ほら、この前
大学生の彼と別れたばっかだからさ
愛結も行こ?」


菜々って本当逞しい


「人数足りないんだ?」


「バレた?」


舌をちょっと出しておどけて笑う菜々と
顔を見合わせて笑った

私の気持ちを軽くしてくれようとしてるんだよね


「菜々と話して楽になれたよ
ありがとうね」


「もっと周りを頼りなさい」


「…うん」

明日香ともちゃんと話しなきゃ…

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