あふれる、想い

「ユミさんもそろそろ帰りますか?」


「そうだね~」

ユミさんはニッコリ笑ったから
電車に乗って、ユミさんの家まで送った


ユミさんは1人暮らしをしていて
俺の家から1駅離れてるだけ…


それでも、遅い時間だったし
姉貴の友達だから
家までちゃんと送ったんだ


ユミさんは年上なだけあって
話しやすいし、聞き上手で
話し上手でもあった


一駅なんてあっという間で
アパートにもすぐ着いた


「お茶でも飲んで行って?」


「いやいや
独り暮らしの女の人の家に
こんな時間に上がれないっすよ」


酒が回ってたけど
さすがにダメだと思って断った


「羽菜の弟をそのまま帰したなんて
羽菜に悪いから…」


俺は強引に言いくるめられて
ユミさんの部屋に上がった


ポップな感じの明るい部屋

女の人って感じで
明るいユミさんに合ってた


ユミさんは冷蔵庫から
ビールを2本取り出した


「ビールの方が良いよね?」


俺は苦笑いを浮かべつつ
ビールを受け取りプルタブを開けた


俺の隣に座るユミさん


「ねぇ…なんで男の人って浮気するのかな?」


さっきまでの明るい表情と変わって
ユミさんは悲しそうに笑った



「俺にはわかんないっすね~
俺も彼女がどうすれば
前の男を忘れるか知りたいっす」


ユミさんは急にキスをしてきた


触れるだけのキス



「なっ…何すんだよ」


あっ思わず素が出た


「傷ついた者同士慰めあおうか?
私は後腐れなしで良いよ?」


「いや…そんな彼氏の浮気の当て付けとか
良くないと思う」


「だよね」


そう言いながら俺達は酒を飲んで
ユミさんの愚痴を聞きつつ
俺も自分の愚痴を言った


酔いすぎて段々、記憶と意識がなくなっていく

< 190 / 290 >

この作品をシェア

pagetop