キミのとなり



買い物に付き合ってって
言ったくせに、ただ街中散歩
してるだけじゃん。これじゃ
家にいた方がよかったし。
そんなことを思い亜嵐に聞いてみた。



「ねぇ。買い物するんじゃないの?」



「…。あぁそれなんだけどさ、
何買うか忘れたんだよね(笑)
だからさ、今からここ行こうぜ!!」



そう言って亜嵐は二枚のチケットを
私に見せた。そこには、



「プラネタリウム??」



「そう!ここ人気らしくてさ、チケット
とるの大変だったんだよなあー!!
俺、星見るの好きだしさ1回行って
見たかったんだよ!な?行こうぜ?」



「うん、いいよ(笑)」



亜嵐の意外な一面が見れた気がする笑
星とか興味無さそうに見えてたから
なんか可愛くみえてきちゃった。
私達はその会場へ向かった。





会場に着くと既に沢山の人が居た。
周りを見渡してもカップルだらけ。
わたし達もカップルに見られてるのかな
と思ってたらなんか恥ずかしくなってきた。



「なんか、周りカップルだらけだね!!」



そう言いふと横を見ると、
いつもとちがう雰囲気の
亜嵐顔があった。



「俺たちもカップルに見えたりして(笑)
って、え?なに?俺の顔になんか
ついてた?それとも見とれてた?(笑)」



亜嵐に見ているのがバレていたみたいだ。
そして恥ずかしくなって、



「んなわけないでしょ!!
ほら、始まるよ!前向いて!!!」



と恥ずかしいのを一生懸命隠した。
亜嵐はよく見ると美形だし、
見とれないはずがない。



プラネタリウムが始まってからは
ずっと星を見るのに集中した。
横を見ると心臓の音で星なんかに
集中できなさそうだったから。




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