恋は偶然と必然の名のもとに
始まりは不真面目な真面目

「イヤだってば!そういうのぉ…」

「だからさぁ、いいぢゃん〜。付いてきてくれるだけでいいからさぁ。
ね?たまにはさぁ、そういうのもいいぢゃん、ねっ、ねっ?」

 
 わたしは本気で嫌がっていた。

 高3になって半ばを過ぎた初秋のことだった。

 同じ女子校に通うクラスメートの彩花(アヤカ)が、他校の男子と遊ぼうと誘ってくるのだ。

「それにホラ、JKやってられんのもアトちょっとだけだよ??ねっねっ、1回ぐらいいいじゃんっ?」

「いーやーだっ」

 そのアヤカが遊ぼうとしている相手というのは、アヤカが中学だった時の友達の男子で、中学を卒業して以来、その彼と会うのは初めてということだった。

 そして、そんな彼と二人っきりで会うのも、ちょっと気まずい、というアヤカの一方的な都合で、わたしにも一緒に付いて来てくれというのだ。しかも…

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