嘘つき少女は君を愛せなかった
「ルイ!観覧車乗る!?ちょー空いてる!

・・・あれれ?ルイちゃん嬉しそう??」

「べっ、別に嬉しくないし!!

つーか、観覧車乗んないし!!」

「だよねぇ。夕方乗ろっか!」

・・・はぁ。

テストが終わったその週の日曜日、

余りにも夏目がうざ・うるさいため、

最初で最後のデートに行くことになった。

「遊園地なんだから、もっとはしゃぎなよ!

女の子らしくないぞ~。」

不意打ちでほっぺを引っ張られ、

急激に体が熱くなるのを感じた。

「う、うるはい!!」

相手の頬を叩いて、そっぽ向く。

なんでだろう・・・こんなドキドキするなんて。

きっと、初の遊園地で緊張しているからかな。

それとも、初デートだから・・・?

「ひ、ひあああああぁぁ!!///」

「ルイ、顔真っ赤!かわいっぐへっっ」

いきなり後ろから抱きつかれ、

思わず顎をパンチしてしまった・・・

どっきんどっきん・・・

ああもう・・・、心臓がうるさいよ

「あ、あの殴っちゃってごめん・・・なさい。」

こんなに罪悪感を覚えたのはいついらいか。

私、コイツと出会ってからなんか変だよ・・・

すると、今度は優しく、後ろから抱きつかれた。

公衆の面前で、よくそんなことできるよね・・・

恥ずかしいじゃん・・・
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