嘘つき少女は君を愛せなかった

足りないもの

辰巳と喧嘩してから一週間。

私といえば辰巳を避けまくった。

しまいにはどうしたものか、記憶のないメールを辰巳に何件も送っていた

「『すきすき好き好き好き好き好き会いたくない 嘘つき少女』とは・・・
やべえ腹いてえええぐぉ!・・・いだいです」

「何度も繰り返すな。殴るぞ。」

「既に殴ってるけどな。」

私は何がしたいんだろう。
いつの間にか辰巳よりも夏目の顔を沢山見るようになっていた。

まあしゃあない。事情知ってんのコイツだけだし。

「まあかわいい従兄弟ちゃんと仲直りしてえなら腹割って話せば?

おれはこのままお前とラブラブがいいけど♡」

「誰がラブラブだ。」

うるさい夏目の話を右から左に流し考え事にふける。

話す・・・か。

できるのだろうか、私に。

「----送信完了っと」
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