青の、果実。
俺は遠野の事が気になって
次の日もその次の日もなるべく先に昇降口へ向かった。
靴が落ちていたら拾っては戻し
拾っては戻し
そんな日が何日か続いた。
そんなある日、俺は高校の事で担任に
呼び出され帰りが遅くなってしまった日があった。
時期のせいもあってかあたりはやけに暗くなっていて
人気も減っていた。
「遠野...?」
昇降口へ近づいた時、遠目でもわかった。
声は聞こえなかったけど、遠野は我慢するように泣いていた。
「遠野、またなんかされたのか?」