淡く遠く過ぎた時間〜愛のカタチ〜

今日がはじまる。

あぁ今日も、“今日”が始まっちゃった。

だるい。

朝からご飯作って、制服に着替えて。
いつもの電車に乗り込む。

前にいるおっさん。
痴漢してハァハァ言ってる
きも、
あーあ女の子なきそうじゃん、
まっ関係ないけど。


みんなみーーんな関係ないよ。

学校着。

キーンコーンカーンコーン

「みんなー席につけ。
 転校生を紹介する。

 入れ…。」

見覚えのある、転校生の顔。
先生の隣に立った。
「○○中出身の
 深緋 珀次(こきひ はくじ)君だ。」

「よろしくおねがいします。」

ペコリと頭を下げる。
すると
「あれ!? 千梨ちゃん!?
 えっほんとに千梨ちゃん!?

 浅葱 千梨!???」

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