【完】すき、好き、大スキ。



なんて思ってる事とは裏腹に、
何故か俺の顔は笑ってて。



つい、こんなところで梢にキスをしてしまった。



一瞬触れた唇が離れた時の梢の驚いた、
マヌケな顔がもっと俺を笑わせてくれる。

だけど俺が優位に立てたのは一瞬だけで。


そのまま先を歩く俺の背中に、
再び突進してきた梢に慌てる事となってしまった。



本間、コイツだけは人目を気にせずベタベタしやがって!



周りが見えてんか、見えてないんか。

ようわからんけど。

人の視線が痛いっちゅうねん!



しかもでっかい声で好きとか言ってんちゃうぞ、ボケ。



そうは思っても、中々離れない梢に負けた俺は



「はぁー。送ってたるから離れろ」



そう言ってしまった。





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