【完】すき、好き、大スキ。




促されるまま、階段をあがり梢の部屋のドアをノックした。



たった、今まで文句言うたろうって思ってたけど……



何でかな。

梢の顔を見たら、
それもどうでもよくなってきて。



「俺、ツンデレちゃうんやけど」



そう、これだけはな。

俺はツンツンもデレデレもしてへん。

いたって普通や。



そう言った俺に、梢は頷いた。

から……もう、えぇわ。



馬鹿っつった部分は許したる。



「で、何でそんな怒ってん?」



取り合えずの問題は、こっちやな。

何で、あそこまで怒ったんか。

その理由を聞いたろうって思ったのに。



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