恋愛上手になるためのルール
私たちの決断
ディランの就職先は、引越し代を負担した上に、とにかく早く就業して欲しいと要求したので、私たちが想像したよりも、ずっと早く、私たちの別れはやってきた。




引越しの準備を手伝って、あわただしい日常が過ぎていったけど、別れのことは、考えないようにした。



どっちにしても、別れはやってくるんだし、そのときはきっと、凄く悲しいんだろうから、つらいのは、後回しにしたい。




ついに、ディランが、去った日は、とても天気が良かった。



私はトラック一杯ににつめた荷物を眺めた。段差に乗ったディランは、トラックから、飛び降りた。



太陽が光り輝いていた。



そして、私をぎゅっと抱きしめてから、私の額にキスした。
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