AM5:00〜8年越しの約束〜
AM4:30













「「ありがとうございました〜」」


「今日もお疲れ様〜。また明日ね〜」


スタッフに挨拶して、外に出る。




「うぉー!眠ぃ〜、寒ぃ〜」


「…だな」


「やっぱり外はまだ真っ暗だな」


「…だな」



息を吐けば空中に白いモヤが舞う。

3月の朝はまだ冬に近い寒さだ。


「アオ?」


「ん?」


「約束5時だろ?間に合うのか?」


「え?」


ミチの言葉に驚いた俺は立ち止まると、少し前を歩くミチを見つめた。


しかし、ミチは俺の視線に気づいてないのか、振り返らない。


「アオは分かりやすすぎ」


けれど、ミチは何だか分かっている様子で手を頭の後ろに置き、ゆっくり歩く。



「これでも8年の仲だぜ?

アオがあの手紙読んでから様子が可笑しくなったのはすぐに分かったから」


「……そっか」



俺の動揺なんてお見通しって訳か。


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