涙が枯れる日 Ⅰ【完】
「ドアの向こうにいらっしゃるのは明道さんです。しかし怪我がすごく、出来る所は包帯を巻きましたがやはり娘さんが見るのはとても辛いと思います。」
先生は辛そうに言っていた…
「大丈夫です。入ってママと話したいので」
そう言ったけどほんとは怖い…
「そうですか、分かりました」
そういって先生はドアから離れた
「ありがとうございます」
私はそーっとドアを開けた
ベッドには体中包帯が巻き付いたママの姿があった
「ママ!!!!!桜花だよ!ママ!」
ママは私が呼んでも起きない
「桜花さん。とても言いにくいですが海さんは……………死期がとても近いと考えていてください。」