不滅の恋人~君だけを想う~

「伯爵夫人から俺のファンだって聞いたんだけど、本当?」

「ええ。貴方の曲はとても楽しいわ。いいえ、楽しいだけじゃないわね。タランテラの後半はとても綺麗で、感動したわ。私のお気に入り」

「気に入ってくれたの?ふふ、ありがとう。あの後半は今イタリアで流行ってるカンツォーネをモチーフにしたんだ。俺も大好きなんだよね」

無邪気な少年のように音楽を語るジュラ。

なんだか可愛くてクスリと笑みが零れる。

「そうだ、この前のリサイタルで最後に弾いたギャロップ。大成功だったのに、どうしてあんな顔をしていたの?」

「あんな顔…?」

首を傾げるジュラにフローラはハッキリ言ってやった。

「ちっとも嬉しそうじゃなかったの。とても…悲しそうだったわ」


< 23 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop