不滅の恋人~君だけを想う~

決闘の申し込み



 チャリティーコンサートの当日、会場にはおよそ二百人の観客が集まった。

チケット代が40フランとバカ高い値段であるにもかかわらず、これだけの人数が集まったのは参加する演奏者達の人気が高いからである。

主催者のジュラやフローラの夫レオンハルトを含めて、参加するヴィルトゥオーソは八人。

プログラムとしては、まず八人全員による変奏曲。

それから一人ずつ自分の得意な持ち曲を一曲演奏する。


「変奏曲って?」

レオンハルトと一緒に会場の控室へ向かいながらフローラが尋ねた。

「変奏曲は、提示された主題を自分流に膨らませて演奏するんですよ。主題となる簡単なモチーフはジュラが用意したものです」

「じゃあ、八人がそれぞれ同じ主題を自分流にアレンジして弾くわけね」

「その通りです」

ニコリと微笑むレオンハルト。


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