臆病な私でも恋はできるのか。




「俺付き添います」



そう言って立ち上がった人が一人。

私の為に……優しいなぁ…



「沙織ちゃん立てる?」


「…多分…立て…ます」



まだくらくらする体を起こす。


ていうか、沙織ちゃんって…私の名前知って…

あ、もしかして柊くん?



ちゃんと顔は見れていないけれど、多分柊くんだ。


彼に身を任せ少しおぼつかない足取りで保健室に向かった。
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