臆病な私でも恋はできるのか。




「おはよー…」



眠そうな目を擦りながらリビングに入ってきた柊くん。



「何それ?」



そう聞かれたので、手に持った雪柳さんのメモを見せると柊くんの顔が一瞬強張ったように見えた。


私と二人じゃ不安…ってことかな…?



「きょ…うは…どこかに出かける予定とかないよね?」


「はい…無いです…」


「だよね…うん。俺もだ…えっと、取り敢えず顔洗ってくるね」



何だか…焦っているようにも見えるような…?
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