臆病な私でも恋はできるのか。




肝試しのコースから戻ると、戻るのが遅かった為に心配をしたりおが駆け寄ってきてくれた。


「沙織ちゃん!大丈夫だった?」


心配そうに彰人くんに話しかけるりお。


「…ふふっ」


思わず笑ってしまうと不思議そうな顔をして私と彰人くんの顔を見比べ始めた。


「あ…あれ?もしかして」


「元に戻れました」


そう私が告げると、良かった!と言って私を抱きしめてくれた。

こんな風に喜んでくれるのだ。あんな風に悩んでいて何だか申し訳ないことをしてしまったな。
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