臆病な私でも恋はできるのか。




昔憧れていたことといえば、魔法少女やアイドルだった。

なれやしないものばかり。


「さおりちゃん進路どうするの」


不意に私の机に手をつき聞いてくる彰人くん。


「あー…一応進学に…」


「一応なんだ?まだ決まってないの?」


「はい…彰人くんは?」


「俺は地元の大学に行こうと思ってる」



彰人くんも決まってるんだ。


どこ…行くんだろう。


< 338 / 419 >

この作品をシェア

pagetop