死神のお仕事


ここに来させたのはサエキさんなのに。仕事をしないなら邪魔だと言ったのもサエキさんなのに。最近ずっと私に回収させていたのもサエキさんだというのに、目を離したら、なんて、いつもはちゃんと見てるけれど今日はたまたまダメだった、みたいな、私がツイてないのも分かってていつもはちゃんと見張ってたのに、今日に限って、みたいな言い方…


…もしかして、見ていてくれてたのかな。


あんなにツイてなかった私が久しぶりにそれを実感したって事は、もしかして今までの分はずっとサエキさんが…


い、いやいやあり得ない!

流石にあり得ない!


「セナに何かされなかったか?」

「え?あ…いえ」

「そうか」


そして、私の手を引くサエキさんが、言葉をこぼすように、「良かった」と、呟いた。


…え?良かった?

…もしかして、サエキさん…


語る言葉の、握る手の温かさをもしかしたらと、思わず受け入れそうになったーーその瞬間。


「今アラタの手が離せなくて点滴が打てねぇんだよ。もし食われてたら押さえつけて魂食わせないとならないとこだった」


「そんな面倒臭え事出来るか」と、やれやれ良かったとホッと一息つくサエキさんに…あぁ、やっぱりなと。

これでこそサエキさんだと、ガッカリしつつ、少し安心した私が居たのだった。

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