ことば

学校は8:25までに自分の席にいなければ遅刻とみなされる。

公園の時計を見てみるともぅ8:21分だ。

ここから学校まで歩いて8分はかかる。

バスケ部に入っている私ですが
昨日の練習はいつもよりハードで足が筋肉痛。
そして今日はやけに荷物が重い。

“よし。ゆっくり行こう。”

無理だと思うものを頑張っても意味がないと思っている私はそうした。

どうせ、遼も遅刻だろうし(笑。


なんかそう思っていると“どうせ遅刻するなら少し遊んでから行こう”と思い始めた。


私はブランコに座りこぎ始めた。

「ギー、ギー、ギー、ギー、」

小学校の頃はブランコをよく取り合いしてたのに中学に入ると皆部活で遊べなくなってブランコなんかもぅ忘れられてる存在だった。

「ギー、ギー、ギー、ギー、」

いつ行こうかなんて考えず小学校の頃の楽しかった記憶を思い出していた。

「「ギー、ギー、ギー、ギー、」」

“ん?なんか音が増えてる?”

って思い隣のブランコを見てみた。

そこには遼がいた。

「は!?え!?は!?. . . は?!」

「うるせーよ(笑」

「え!?うん。は!?なんでいるの!?」

「なんでって生きてるから(笑」

「いやそうじゃなくて!学校は?!」

「いや忘れ物取り来たじゃんさっき(笑」

「え、あぁ。あぁ。」

「なっとくついた?」

「え、うん。え、ついてない。」

「なんで?」

「え、だって!なんで公園いるの?!学校行かないの?!」

「そっくりそのまま奥本に返す(笑」

「え、えっとー。(笑」

笑えることに私と遼は
“どうせ遅刻するなら少し遊んでから行こう”
という考えを2人して持っていた。

公園にいる理由を言い合った。
2人とも同じ考えを言い合った。

「まぁそんなもんだよね(笑」

「だよな(笑」





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