先生、甘い診察してください*おまけ短編集*




「あなたがあやちゃん、ですよね?」

「えっ?」

「先生から、よくお話は聞いてます」

「そう、なの?」

「はい。それに……」



李依ちゃんはニコッと笑って、私の耳元で。





「私、付き合ってる人がいるから」



思わず事実に「えぇっ!!」と声を上げた。




「そうそう。だから不安がる要素なんか何もないのにねぇ」


いやいや。

それならそうと、先に言っといてくださいよ。



< 131 / 199 >

この作品をシェア

pagetop