ハンパイヤ×暴走族 2


…コツン 
優「ティ…ナ…さ…ん?」

ティナはおでこを優の首に預けるように置いた。 



テ「ゆぅ…先…輩…曉…達を…ぅっ…呼んで…」




ぐらりと倒れるティナを抱える優。 
 ティナの顔を見てみると、気絶しているようだ。

 …そう、ティナの理性が優を救ったのだ。

優はそんな事は気付かず、ティナをまた寝かせ、小窓を見た。 



優「ティナさんが…必死扱いて開けてくれたんだ…っ」 



 自分を奮い立たすように言い、優は跳び箱をのぼる。




 小窓から、さえずりが聞こえた。 



優「ハァッ…ハァッ…登れた。」 
小窓から下をのぞく。 



…案外低かった。

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