君の瞳にうつるもの。

「どうして、そうしなかったの?
もう、いらない書類とかもあるし‥‥‥」


ウィルは、そういいながら、

紙の束を持ち上げる。


「いや~
薬を作る量が多くって、
なかなか掃除まで、
手が回らないんだよね~」

「そんなに忙しいの?」

「うん。1日に
こなさなくちゃいけない依頼の数は、
10以上なんだよね~
一つ一つ、
心を込めて作るんだ!」

「心を込めて?」

「そう!
依頼人の人の病や怪我が、
すぐに治りますようにって。」


「へぇ~
すごいんだね‥‥。」

「でも、酷いときには、
ご飯を食べる時間すらないんだよね~」

「‥‥健康に悪い。」

「まぁ‥そうだよね~」

「薬作る人が、
自分の薬に頼っちゃダメ。」

「うっ‥‥たしかに‥‥‥。」


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