星の記憶
第2証【黙示録】エピソード3『静寂』

ファング親子を乗せた馬車は
森を抜け 丘を越え 長い長い道のりを進み
馬車を捨て馬にまたがり、獣道をさらに奥へと進んで行く
その土地は地図にも描かれない未開の土地であった…

従事者『さぁ…つきました…こちらです』
馬を降り 集落の様なその土地へファング親子等は歩みを進める…
従事者『大丈夫です、こちらで生活する者は、皆、あなた方と同じ境遇の者達です…ここに住むもの全てが兄弟であり、皆…あなた方を暖かく迎え入れ、あなた方の助けとなるでしょう…』
集落の奥からこちらへ向かって歩いて来る者がいる
『お待ちしておりました…村の者一同この奥でお待ちですので、こちらへお越しください…長老を呼んできます…』
案内をした者は奥へと走り込む
しばらくたって
長老『よくぞ…御無事で…参られた…皆の者!!…新たな兄弟じゃ…』
村の者達は直ぐにファング親子を受け入れファング親子を盛大にもてなした…
ファング親子等もしだいにその輪の中に溶け込んでいった

従事者『移住区にて、住居を用意しております…疲れを癒し、自由にお使いいただき…そこで生活をしてください』
ファング『ありがとうございます…』
サラ『御恩にきます…』
従事者『いえいえ…我々は、サイラム殿の使い…そして、ビスマルク様の為でございます…』
『あなた方の安全を確保したので、私は、一旦サイラム殿のもとへと戻ります…』
『…ビスマルク様…どうか…御無事で…失礼します…』

ファング親子、そしてビスマルクの新たな生活がこの土地で始まろうとしていた
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