俺様常務の甘い策略
「いい勝負だった。でも、約束は約束だからね」

藤堂が悪魔のように微笑む。

この企み顔。この男……私が嫌がる事言うよ、絶対。

「わかってる」

さっきの爽快感はどこへやら。

私は警戒しながら次の藤堂の言葉を待つ。

そんな私を見てこいつがニヤリ。

「じゃあ、二人の時は俺の事、颯介って呼んでもらおうかな?沙羅は約束は絶対に守るよね?」

この悪魔!

私は藤堂をキッと睨みながら心の中で毒づいた。
< 172 / 299 >

この作品をシェア

pagetop