俺様常務の甘い策略
その悪魔な唇に翻弄される私。

こんなに甘くて刺激的なキスをずっとしてくれるのなら、颯介に素直に降服するのもいいかもしれない。

私は颯介の襟元を放すと、こいつの首に腕を回して身体を近づけた。

浴衣を通して伝わる温もりに、心も身体も熱くなる。

大きな花火が上がる中、私達は……何度もキスを交わした。

今、この瞬間が大事。

夜空を彩るこの花火のような素敵な恋をしよう。

「途中で私の事が嫌になって音を上げても知らないわよ」

私が颯介の目をじっと見つめながら挑戦的な笑みを浮かべると、こいつは不敵の笑みを浮かべた。

「望むところだね」

その夜、颯介と私は初めて身体を重ねた。

「今夜は寝かさないから」との宣言通り彼に一晩中抱かれた私の身体には、綺麗な赤い花がいつくも咲いていた。

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