俺様常務の甘い策略
会長が颯介を呼んだ真の目的は楽して遊ぶ事だったんじゃないだろうかと疑いたくなる。

「秋月なら出来るさ。お前は昔から頼りになる女だからな」

「渡辺、そんなおだてに私は乗らないわよ」

私は渡辺に冷ややかな視線を向ける。

「なんか、こうやって三人が集まると、高校の生徒会室みたいだな」

渡辺がハハッと笑いながら懐かしそうに呟く。

「そうね……って話誤魔化すんじゃないわよ、渡辺」

確かに渡辺も生徒会副会長だったし、こうして三人集まると高校時代に一緒に生徒会の仕事をした事を思い出す。

まさか、社会人になってもこの三人で仕事をするとは思わなかった。腐れ縁ってやつかな。

だが、昔を懐かしんでる場合じゃない。

今、この仕事を受けてしまえば、今後もこの手の仕事が私に回ってきてしまう。

「秘書にやらせるんだったら、あんたの秘書にやらせればいいでしょう?打てば響く奴って田中さんの事褒めてたじゃない」

渡辺は結構田中さんのやる気を気に入ってるのだ。
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