俺様常務の甘い策略
会場にはもう誰もいなかったけど、私達はここが会社という事も忘れ、キスに夢中になった。

今……颯介がここにいることに……無事で帰って来たことに……神に感謝したい。

キスが終わると、颯介はまた私を抱き締め耳元で優しく囁いた。

「愛してる」

その言葉を聞いて、絶対にこいつを離してやるもんかと思った。

もうあんな絶望は味わいたくない。

死ぬも生きるもこいつと一緒だ。

「ずっと側にいなさいよ」

私から離れたら許さない。

半分泣きそうになりながら颯介の目を見て呟くと、こいつは満面の笑みを浮かべ頷いた。

「約束する」

それは永遠の約束。

私はその言葉を一生忘れないだろう。



私の天敵で、ライバルで、恋人な彼。
彼の妻になるのは悪くない。
私の幸せは颯介とともにある。


fin(2015.7.12)
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