俺様常務の甘い策略
6、甘~い誘惑
今夜は藤堂の歓迎会。

てっきり田中さんはフレンチに決めたかと思っていたのに、結局、実家に頼み込んでホテルのケータリングを頼んだ。

ワインやシャンパンは一本一万円以上は確実にしてるし、出している料理も品数があって豪華だし、会費五千円じゃ足りないでしょ。

「どんだけ自分を売り込みたいんだ」と突っ込みたくなる。

お嬢様って良いわね。何かって時はすぐに実家を頼れるんだから。

幹部とその担当秘書は今日はみんな定時で仕事を終わらせて、社長室に集まって立食形式でワインを飲みながら談笑中。

私はと言うと、乾杯だけ参加して秘書室に戻って一人仕事をしている。

今日も田中さんは一日歓迎会の準備がとか言って、藤堂に言われた仕事を全部私に押し付けてきた。

歓迎会にずっと出たくなかったから、ちょうどいい理由が出来たけど……。

藤堂も藤堂だ。田中さんにはこの仕事が出来ないとわかってて依頼するんだから質が悪い。最終的に私が仕事をするのをわかっているのだ、あいつは。
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