アバター2
日本では最高権力者は首相だが、中東では違う、王が絶対権力者で首相は単なる行政の長に過ぎない。ドバイなら安藤はひれ伏して挨拶をしなければならないのだ。

「どうぞ、どうぞ」

相星がサリルを席に座らせる。

四人が席につく。
「サリルさん、日本食は大丈夫ですか?」
安藤がニコヤかに聞いた。

「魚、寿司、和食は大丈夫ですが、他の物は食べれません」

「たしか、豚は食べれないのですよね?」

「そうです。和食はブタ肉を使われてないので助かります。だけど、ドバイではレストランでブタ肉を出すようになりました。進歩的な若者が増えてきました。困ったものです」

「どうぞ召し上がってください」
松藤が言った。

「いただきます」
サリルが箸を両手で持ち礼儀正しく頭をさげた。日本古来からある礼儀作法をした。

安藤は驚いて見ている。こんな事をできる日本女性は見たことがない。素晴らしい。

安藤も遅れてサリルと同じ作法をぎこちなくした。

松藤も相星も真似をした。
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