吹奏楽ライフっっ!
「退部ね。」
明日菜ちゃんが動揺した。
部長もさすがにやり過ぎだと思う。
仲裁に入った方がいいかもしれない。
「あの、部長・・・」
部長が僕を睨みつけた。
「うるさい!関係ない人は練習して!」
部長が呼んだんじゃないか。


明日菜ちゃん以外の3人はパート練習の教室に戻った。
しかし、練習できる雰囲気でもなく、沈黙が流れていた。
そんな沈黙を破ったのは、意外なことに魚津君だった。
「かわいい子にはやっぱり裏があるんですね。言った通りでしょ?先輩。」
「魚津!まだ明日菜ちゃんだってなったわけじゃないでしょ!?」
大池さんがくらいついた。
「だって、この流れでいけば。ねー」
< 10 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop