記憶の彼方
それからは、久しぶりに会う友人達と思い出話に花を咲かせ、あっという間にお開きの時間。

急いで帰り支度をする貴女を、申し訳ない気持ちで少し引き止めた。

「先生写真一緒に撮ってください。」

「遥歩さんだ。いいよ」

後にも撮りたい子が沢山いたから、写真撮っておしまいにしようと思っていたが

「遥歩さん」

と引き止められ

「年賀状ありがとね。手渡しでごめんだけど、ありがとう」

年賀状の代わりにメッセージが書かれていたポストカードを渡された。

「ありがとうございます!また東京でお会いしましょう!」

「ええ。ありがとう」
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