記憶の彼方
事の発端は、用事で東京に行った時、新見えみの下宿先に転がり込んだ所から始まる。

えみは高校の後輩で、進学を機に上京した。

「えみちゃんと会えて嬉しいよ!」

「私も先輩に会えて嬉しいです!先輩が高校に遊びに来ていた時にお会いして以来ですよね?」

「うっわw。めっちゃ前www」

「ですねww」

「あの時期にお邪魔したのは少し罪悪感あったけどね。受験大変だったでしょ?」

私と違いえみは、一般で有名私立大学に合格している。

遊びに行った時期は丁度12月。追い込みの期間。

「大丈夫ですよ笑。先輩と話せて楽しかったですし笑。そう言えば卒業式にあや先生来てくれたんです。」

「よかったじゃん!」

「よかったんですが、受験報告出来てないんです…(´・ω・`)」

「直接会って言えばいいんじゃない?今先生関東に住んでるし。」

「えっ?!あや先生今関東にいるんですか!?」

「うん。そうだよ〜。結婚して関東に移り住んだんだって。」

「うそ。先生結婚してたんだ。」

「それも知らなかった?」

「初耳です…。先輩もしかして、先生の連絡先知ってたりしないですよね?」

「ん?知ってるよ?」

「先輩…。私先生に会いたいです。」
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