夢色約束

準備

「それで、ここがxで・・・」


「なるほど・・・」


「ん、じゃあこっち解いて」


「うん」

夕食後、光に勉強を教えてもらっていた。

コンコン


「はーい」


「光さん、いらっしゃいますか?」


「ああ」


「旦那様がお呼びです」


「わかった」

光はそういって立ち上がった。


「ちょっと行ってくるな」

光が優しく笑って出ていこうとした。


「・・・香里奈?どうした?」

ビックリしたように光がこっちを向いた。


「え!?なに?」


「手、離してくれねーと俺行けねーんだけど」

手・・・?

・・・!!


「ごめん!!」

私は光の服の袖を掴んでいた。


「いいよ。すぐ戻るから待ってろ」

私の頭を撫でた光は微笑んで出て行った。

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