夢色約束

ガバッ

「お嬢…様……?」

ハァ…ハァ…

息が乱れる。


「早苗……さん……」


「大丈夫ですよ、お嬢様」

いつもと同じように、哀しそうに微笑む早苗さん。


「……光が、私のこと、置いてっちゃった…」

何度も繰り返される夢。

夢の中で何度も光を追いかけるのに、追いつけなくて、途中で力尽きてしまう。

お母さんの時と………同じ。
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