夢色約束

文化祭1日目

そして、練習は進み、文化祭当日となった。


「はぁ…」

思わず、ため息がこぼれた。


「なに、ため息ついてんだよ」

後ろから、声をかけられる。


「光!」


「どうした?」


「いや、緊張するなーってね。いっぱい入ってた?人」


「まぁ、そこそこ?」


「失敗したら、どうしよ…」


「大丈夫だって。あれだけ、練習したんだから」

笑って言う光だけど、私は緊張したままだった。


「香里奈ー」


「由羅!」


「着替えて!時間ないよ!」


「う、うん」

もう、時間ない…


「…」

焦っていた私は、私を見つめる光の視線に気づかなかった。
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