夢色約束
「香里奈ー」


「あ、由羅!」

教室に戻ってきた私に由羅が駆け寄ってきた。


「楽しかった?」

ニヤニヤしながら聞いてくる。


「もー、あんな心臓に悪いのもうごめんだから!!」


「ふーん、心臓に悪いこと、あったんだ~」


「なっ!!」

なんでそうなるのよ!!


「あれ、香里奈それ・・・」

由羅は私が持っている鍵を指差して言った。


「ああ、景品」


「それって、カップル限定のイベントだよね?」


「うん、まあ」


「参加できたんだ。よかったね」


「うん」

楽しかった。
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