そのままの君でいて
2人の生活
ジョーがDJをしてから 住まいは、寮ではなく 愛恵のマンションになっていた。


お互いに 不定休

生活のリズムも違う…

大概は、これで 破局する…。


顔を合わせられない日は、ノートを書いた。


お互いに、ノートを書く事でも 日本語 英語の勉強… そして 毎日の報告。すれ違う日々だからこその、この生活を続けるために 必要な作業だった。



その日は 火曜日で ジョーが休みだった。


いつもは 土日が休みではないジョーは 月曜休みが多かった。


2人で、食事をして


TVを見ていた。

火曜日 22時…

ジョーは愛恵の仕事について、細く 聞いてくる事はなかったし、


雑誌にしても 日本語を読めるわけでもなく。

ドラマも、内容は全て理解も出来ない。


愛恵の今シーズンの連ドラは この火曜日22時 と金曜日21時。

ジョーが目にする時間滞には 普通なら 入っていない。


ドラマが始まる。

愛恵は、知らないふりで、チャンネルを回した。

ジョーも、再度 チャンネルを戻す。


「コレマナエ出てるやつだよね?」

「うーん…。つまらないから見ないでいいのに」
愛恵は、食器を片付けると ビールと グラスを 運ぶ。


ソファに横になっていたジョーは、

「あ~ボクやるよ」

グラスに ビールを注ぐ。

ドラマが始まる。

このドラマ… 例の セックスシーンが売りのドラマ…。


「コレはいつまで?」
「あと3回か4回かなぁ…」
収録はあと1回残っていた。

「ハッピーエンド?バッドエンド?」

ジョーの質問に 愛恵は答えにくかった。


そもそもが、不倫の話で…

「…どっちかなぁ…」

ジョーは、真剣に見ている…


丁度 愛恵が先日収録したシーンだ。


「わかる?」

「わかるよ。少しは」
ジョーは笑いながら。

そして、セックスシーン…。


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