離してなんてあげねえよ
「おしゃべり中悪いんだけどさぁ」
遥清君がムスゥとしながら
口を開いた
「体温計、終わったんだけど」
「何度だった?」
「38度4分」
「はぁ?」
蓮水と私がハモった
「おい、陽暮
そんなにあるのかよ!」
「急いで家に連絡しなきゃ!」
「家、誰もいねぇよ
一人暮らしだから」
「じゃあ、私が送って行きます!
蓮水君は授業が始まるから
教室に戻りなさい!
あと、次の教科の先生に
遥清君は早退だって伝えて!」