ミュンミュンゴシップ
おかしいって気がつき始めたのは7月頃。

異常に出張がふえたよね。

本当なの?なにかを隠すため?

私はなにも分からない。信じたいけど信じれない。

私あなたに嫌われることした?

家事も手を抜かずにやってるし、節約もしてたりするし、へそくりなんて作ってないよ。

「ねえ教えてよ。」

問いかけても答えは返ってこない。

知ってる。あなたは私の横で寝てるもの。

かわいいかわいい私だけの寝顔。

「優一。好きって言ってよ。あのときみたいに。」

寝息をたてて安心しきった顔で寝ている優一。

ふと。優一の横にあるケータイに目が止まる。

伸びる…伸びる…手が伸びる…。
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