ミュンミュンゴシップ

「吉野さん…結婚してたんですね…。お姉ちゃんから聞きました。結婚してるなら…あたしなんて邪魔でしょ？」

そう言うと吉野さんは決まりが悪そうに話始めた。

「ごめん。その件に関して黙ってて…。でも、邪魔とか、思ってないしむしろいてくれた方が僕は幸せなんだ。最近妻とうまくいってなくてね…。」

いてくれた方が幸せ…？

「はっきり離婚を考えてる状態なんだ。だから、美結ちゃんには話さなくても良いかな。なんて思ってた。だから、なにも気にしないで良いよ。僕のそばにいてくれ。」

あたしは隣にいて良いの？

今までみたいにしてて良いの？

その言葉信じて良いの？

「信じてくれ。すぐにでも離婚して美結ちゃんと一緒にいるから。」

吉野さんの真面目な顔。

あたしは…あたしは…答えなんて決まってる…。

「分かりました。」