ミュンミュンゴシップ
食べ進める内に会話がなくなる。

そんなに私が嫌かしら。

そんな言葉が過りそうになる。

「今日も美味しく出来てるよ。ありがとう。」

沈黙が嫌になったのか喋りだす。

私は箸を置く。

「優一。私黙ってたことがあるの。もしかしたら気づいてるかもしれないけど…。」

「どうしたの?」

「もしかして32年間生きてきて一番最大の隠し事かもしれない…。」

優一は少し戸惑っている。

「もっと早く言うべきだったね。私ね妊娠してるんだ。もう5ヶ月目。」

そう言うと優一の顔はみるみる緩んできた。

「本当か…!?なんで早く言ってくれなかったんだよ!!」

そう言って優一は私のところに来て抱き締めてくれた。

いつぶりだろう。すごく安心するの。

「これからはもっと俺頑張るから。二人のためにもっと頑張るから。」

これで優一は私のところに留まってくれるよね。
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