Hazy moon night
砂糖菓子みたいに甘い…
翌日から毎日、メグミはハヤテの事を待つようになった。

合唱部の練習の後、特に何を話すわけでもなくただ並んで帰り道を歩く。

たった1区間電車に乗るだけでぐったりしてしまうハヤテの事を心配したのか、メグミが“歩いて帰ろう”と言い出した。

地図で調べてみたところ、駅に向かわず、学校とメグミの家の中間辺りにある大きな公園を通り抜けると、かなり近道になるらしい。

少しは近道になるとは言え、メグミにとっては電車に乗った方が早いしラクなはずなのに、何時間も待ってまでして“一緒に帰ろう”と言うメグミを、ハヤテは不思議に思う。

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