鬼姫伝説 Ⅱ



どうして私じゃダメなんだろう。





―返して・・・





声がする。





頭の奥で、声が――――――。






―私に体を・・・返して・・・・





返して・・・?
違う。
この身体は私のモノ。




―鬼羅の側にいたいの・・・体を・・・返して・・・・!





ズキン!!
鋭く殴られたような鈍痛が。



この声が、千代さんなんだろうか・・・。





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