鬼姫伝説 Ⅱ



「生まれた時からって、誰が何のために・・・?呪いっていうのは、恨みとか妬みとかそういう感情から頼むものだし・・・。生まれてもない千菜ちゃんを誰が恨むっていうの?」




全く話についていけない。
けれど、口をはさめるような雰囲気でもないし。





「本当にただの痣なのかな・・・?」

「・・・そう言えば、千菜。お前、言っていたな。自分と関わると不幸になると」

「え・・・」




突然話を振られ素っ頓狂な声が出る。
言ったけど・・・。




「言ったけど・・・」

「それは、本当なのか?」

「だから言ったじゃん。両親だって事故で死んじゃったし・・・。好きだって告白した人は骨折しちゃうし。疫病神なの」

「・・・時光は言っていた。呪いで、千代は幸せにはなれないと。周りの者も不幸になるのだと」

「え・・・?」

「千菜、それは呪いかもしれん」





呪い・・・?
突然突きつけられたのろいという三文字に私は言葉を失う。


のろいなんて、そんな非科学的なもの。





< 93 / 198 >

この作品をシェア

pagetop