麗雪神話~青銀の王国~
「うわぁ~! 私ね、少しだけ、青銀騎士団に憧れていたの。もしもサティエイトに生まれていたら、絶対絶対、入団してたと思うのよね」

つい興奮してまくしたてると、ディセルも身を起こして微笑んでくれた。

「そっか。そうしたら、この中にセレイアが入っていたかも知れないんだ」

「そうね! ああでも、あんな鎧兜じゃ、私が私だって、誰にもわからないわね」

セレイアが何気なくこぼした一言に、静かな声が返ってきた。

「そんなことないよ」

「…え?」

思わずディセルを振り向くと、驚くほど真剣で、どこか熱をはらんだような銀の瞳にぶつかる。

「どこにいたって、どんな姿をしていたって、俺は君を見つけると思う。
君は俺の…“希望”だから」

「…………………」

ぼっと顔に熱が集まってくるのがわかり、セレイアは慌てて顔を逸らした。

(な、なんてこと言うのディセル)

こういうのを天然魔性と呼ぶのかも知れない。

他意はないのだろうが、そうなのだろうが、心臓に悪すぎる。

うつむくのも変に思われるので、セレイアは思いっきり視線をあげて青銀騎士団に視線を戻した。

けれどもう、騎士団のことは考えられなかった。
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