さぁ、オレと恋をしてみようか
*人生〝初〟の告白をしました
ガタッと席を立つと、当然のように3人が目を大きくさせて驚く。


「あの皆さん、まだいますよね!?」
「そうだね、まだ8時だからね。剛史、まだ飲むでしょ?」
「うん、そうだね」


よかった…。こんなことすべきじゃないってわかってるけど、どうしても今、千織さんに会いたい。


「ごめんなさいっ!あの、すぐに戻ってくるので、ちょっとの間、抜けてもいいですか!?」
「うん、いいよ。イロイロ確かめておいで」
「美和子さん……」


美和子さんは、気付いてる。わたしがどこに……誰に会いに行こうとしてるのかを。


「え、イロイロ確かめるってなにを?」
「剛史には関係ないから。ほら、新井さん飲も飲もー」


首を傾げてる剛史さんに、美和子さんが軽くあしらうと、新井さんのグラスにビールを注ぐ。


その間に、わたしをチラッと見て、目で合図をする。


〝ほら、行っといで〟とでも、言うように。


そんな美和子さんに〝うん〟と頷くと、店の人に一度抜けることを告げ、店を出た。


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