いつかウェディングベル
■子ども発覚

透の出現による嫌がらせのおかげで連日早退出来て私としては時間が有効に使え助かっている。


透とは会いたくないのに皮肉なものだ。


だからと怯んでなどいられない。芳樹との生活の為に仕事を探さなきゃいけないんだから。


パソコンで求人案内を見ては問い合わせの電話を入れてみる。


早退するから出来ることであって、これが定時まで仕事をしていたら絶対に無理なことだ。


そう考えると透もたまには役に立ってくれるのね・・・


感謝なんてしないわよ。こんな仕打ちは透のせいなんだから。


それにしても、世の中ってシングルマザーには冷たいんだから!!


子どもは国の宝よ! 将来の働き手なのよ。


そんな子どもを育てる親にもっと優しい国になってよ!


あー・・・・このままじゃダメだわ。


次の仕事・・・どうしよう。


ほとんど蓄えなんかないのに、どうしたらいいの?


もっと食費を切り詰めようか。芳樹はしっかり食事を取らせる必要があるけど、私はダイエットと思えばいいのよ。


もう少し食費を何とかしてこれからの生活に備えていこう。


あー そう考えるとお腹が減って来たな。


「ママ!」


芳樹が可愛い顔して微笑んでくれる。それが私には一番の安らぎだ。


今日も一日芳樹の笑顔で良い日で終わりそうだ。


腹の虫さえ泣かなければ、本当に、芳樹と幸せな時間なのにね・・・


それにしても、お腹減った・・・


時計の針を見ると芳樹が寝る時間になっていた。


芳樹を布団に寝かしつけると私もいつの間にか眠っていた。

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